損切りは大切
ディーラーのトレーダーでも損失はある
FX取引で損失はつきものです。損失を恐れてはまともなトレードはできません。損失を見越してこそ投資であるわけです。たしかに、ネット上で出回っているFXの情報商材などでは勝率100%などを謳っているものもありますが、実際のところそのようなことはあり得ません。
たとえば、いま話題のヘッジファンドなどでは、プロのトレーダーが各個人投資家の莫大な資産を預かって、為替相場を始めさまざまな手段での投資を行っています。そのような個人投資家はそのプロのトレーダーの資産運用のスキルにいわば投資をしているわけです。
では、それらのプロのトレーダーは損失を決して受けないのでしょうか。いいえ、彼らの同じように損失を被っているのです。しかし、それらヘッジファンドのトレーダーたちが取る手段は、いろんな投資の網を張っておき、最終的には必ず利益が上がるようにするという利益第一主義であるため、決して総合的には損失を受けないように計らっているわけです。
つまり、そのようなプロのトレーダーであっても損失を甘んじて受け、それを見越したトレードをしているのであれば、俄仕込みのトレーダーが損失無しでトレーディングを行っていくのはまず不可能に近いことであると言えるわけです。
損切り設定しないと大損失を受ける可能性がある
上のチャートは5/6のいわゆる『ギリシャショック』付近のポンド/円の日足チャートです。
100万円の証拠金を入れ、日足チャートよりレンジ相場とよみ、5/6にここ数日の底値付近から反発した辺りの141.5円で10ロットロング(買い注文)。ここ数日の高値付近の144.5円で指値を入れて放置。
上記のような条件で、損切り設定しないままトレードするとどうなるか。
レバレッジも15倍程なので、よほどでないとロスカットもない。気長4,5日程に指値である144.5円で30万円の利益確保まで待とうというスイングトレード。
しかし翌日、ギリシャがユーロ圏諸国の援助を受ける条件に厚生費の見直しや、公務員の削減によりギリシャで暴動が発生。
このことによりユーロ安牽引による円全面高が発生。暴落し始めてからほんの数時間で約10円程の暴落振り。
結果損切り設定をしていなかった為、ロスカットにより資金の70%程を失う大打撃を受け、立ち直れないほどの資金面・精神面のダメージを受けFXトレードから退場してしまうはめに。
この場合、レンジ相場から抜けた140円辺りで自分のトレードの負けを認めて損切り設定をしていたのであれば、損失は1/7で済んでいました。
損切り設定をしておけば、立ち直れないほどの精神的ダメージをうけることもなく、再度トレードチャレンジできるだけの資金も残りますのでいかに損切りが重要であるか覚えておいてください。
損切り設定の仕方
損切りの設定とは注文方法の種類のひとつであるOCOやIFOなどで事前に設定しておくことができるものです。では、どれほどの位置で損切りの設定をしておく必要があるのでしょうか。
実際のところ、これはトレード方法によっても様々ですから、一概にこれが正解であるというのは言えません。時に数日待つだけで損切りをしなくても良かったという結果になる場合もあることから、なかなか損切りを設定できない人が多いのですが、それが前述のような大損害をもたらすのです。
もし、自分の取引の特徴が、利益は少なく損失は大きくという結果で終わっていることが多いのであれば、損切り設定を見直してみる必要があります。
『損小利大』という格言があり、損失は小さく利益は大きく狙うということにより勝率が多少悪くても利益を得ることが出来るというトレードルールを作ることが秘訣です。
ここまでの内容を念頭に置いたら早速、FX業者を確定してトレード生活を始めてみましょう。
すでにトレーディング・スタイルが決まっているのであれば、早速次を参考にFX生活を開始してください。
まだトレーデドスタイルを決まっていないのであれば、次のページが参考にしてください。