為替・FX・バイナリーオプションを売買する投資家は、為替レート変動のよくあるパターンを掴んでおくことも大切なことです。
相場のトレード経験が長いキャリアのあるベテラン投資家は為替レート変動のよくあるパターンは体で知っていますが、
FX初心者にとっては為替レートの変動のよくあるパターンを最初から知っておくのと知らないのとでは大きな差がつくかもしれません。
市場参加者の数によって為替レートの変動はよくある
為替レートの変動のよくあるパターンの1つ目は、時間帯による市場参加者の数によってもたらされています。
まず、日本時間の午前9時~10時頃に為替変動がよく起こります。
この時間帯はFXの東京市場を含めて香港・ソウル・シンガポールなどのアジア主要市場と、ウェリントン・シドニーなどのオセアニア市場のオープンが重なる時間帯で、ニューヨーク市場の終わりのレートを含めて為替レートの変動が起こり易い時間帯と言えます。
同様に午後5時~6時頃の時間帯も、為替レートの変動が起こり易い時間帯です。
この時間帯はロンドン・フランクフルトなどのヨーロッパ市場とバーレーン・ドバイなどの中近東の市場がオープンする時間帯だからです。
そして、最も為替レートの変動のよくある時間帯はニューヨークなどの北アメリカとヨーロッパと中近東がオープンしている午後9時~10時頃の時間帯で、午後10時にはこれらにカナダのトロント市場が加わります。
トレンドの変化による為替レートの変動
そして、為替レートの変動のよくあるパターンの2つ目はトレンドの変化による為替レートの変動です。
1990年代までの為替市場のトレンドは、特にドル/円相場に於いてはボラティリティが非常に高く1年以上に渡る長期のトレンド相場が多く発生していました。しかしその後の2007年のサブプライムショックまでのFX市場は、ボラティリティが低下しました。
ボラティリティ低下の要因は各国の通貨当局とマーケットとのコミュ二ケーションがある意味成立していたことと、世界経済の均質化と機関投資家のワールドワイドの運用体制と、デリバティブ金融派生商品の発達と普及が考えられます。
その後、2008年のリーマン・ショック以降の為替相場は再びトレンド相場に戻ったことが考えられます。
そして、為替レートの変動のよくあるパターンの最後は、予測不可能な突発的な政治的要因・紛争・戦争・事件・事故・自然災害などによる為替レートの変動です。
例えば、今回の我が国の衆議院解散と総選挙も突発的な政治的要因でした。衆議院解散と政権交代の可能性から、ドル/円相場は1週間で一気に77円台から82円台の円安となっており、12月16日の選挙結果を見るまでは相場の変動は続きそうです。