転倒で燃料タンクに大きな凹みができてしまった!
息子がバイクで転倒してしまいました。少し雨が降っていたので、バイクで行かずに車で行けと言ったのに調子に乗ってバイクで30km程の距離を行く判断をしたようです。
幸い怪我はなかったのですが、ハンドルが歪み、燃料タンクは派手に凹んでしまいました。

他にも指示器のプラスチックのボタンが割れてステーのみになっており、ブレーキレバーも擦れて戻らなくなっていましたが、こちらはマイナスドライバーを使い何とか戻して、家までゆっくり乗って帰ることができました。

この部分が握ったままで戻らなくなっていましたが、固まってる部分は削って戻るようにしたので走れるようになりました。

指示器はちょっとやりにくいですが、このまま何とか使える状態でした。

帰宅後どのように修理しようか検討することに
帰宅してから各要修理箇所ヲチェックしてみると、
- ハンドルの歪み・・・物理的に曲がっているのではなく、初めから少し左に切れている感じに曲がっている。これに関してはRebleを購入したショップに相談すると、ぐっと反対に切って直してくれた。もともとバイクには転倒した時の衝撃吸収の為に、ハンドルは遊びがあり歪みやすくなっているとのこと。
- ミラー・・・ミラーのカバーが少し割れて欠けているが、ミラー自体が落ちることもなさそうなので問題なし。ステー部分に少し傷があるが、黒いペンでタッチアップして完了。
- 指示器・・・部品単体で売っていないので自作することに。レゴのブロックで丁度はまるパーツがあったので、その上からパテで形を形成して修復。
- ブレーキレバー・・・特に折れそうな部分もなく、歪み・曲がりもなし。削れた部分を黒いペンでタッチアップで完了。
- 燃料タンク・・・大きな問題があったのはやはりココ。


燃料タンクの修理をDIYで開始!
ボディーなどの凹みは、粗方凹みを裏側からたたいたり、溶接をして引っ張ったりして凹み具合を軽減してからパテ埋めするのが一般的です。
時歌詞自分でするには工具がないので、まず近くに板金屋さんがあったので直接行って聞いてみると、バイクの燃料タンクの板金はやっていないとのこと。そもそもバイクはやってないところが多いようです。
Rebleを購入したショップに相談してみると、燃料が入っている所なので板金ではなく交換になるとのこと。基本バイクハフレームが多いので板金することはあまりないようです。
しかし燃料タンク交換となるとなかなか値段も張ってくるので、何かいい方法はないかとネットで色々調べてみました。

すると車の凹みのリペアキットなるものが安く売られており、これが溶接して引っ張る事の代わりになるという事のようです。
私の購入したのはAmazonでManelord デントリペアという2,188円の商品です。
まず凹んだ部分の塗装を剥がして、グルーガンの着きを良くします。
塗装が削れたら、カスを拭きとってリペアキットを使っていきます。
果たして中国製の2千円ほどのリペアキットでうまく凹みを浮き上がらせることができるのか?
ガーン!!全くくっつかない!!
これ何回も試してみたんですが、全然なんですよね。
『やられたぁ…』
と思ったのですが、よくよく調べてみると、ヒートガンでしっかり温めた後に冷やすと全く接着力が違うということが判明しました。
『溶かしてから接着させてるのに、ヒートガンで熱するだけでそんなに着くようになるのかな?』
と思っていましたが、結果はまるっきり違います。
これで接着力がアップし、凹みの修復に取り掛かることができるようになりました。
『中国製のリペアキットだから接着しないのかぁ…』
と諦めてた方はヒートガンで温める方法を試してみてください。
私が購入したヒートガンはコチラです。

このセットでコツコツ何回も引っ張っていたのですが、ネジを回して引っ張るタイプのリペアキットは今回の修理に合っていないことに気づきました。
握力で握って引っ張るタイプの方が作業効率もいいような気がしました。こちらです。

私の場合は途中でやり方を変えて、テコの原理で引っ張るやり方にしました。
ここからは効率よく引っ張る事ができ、もうパテを盛ることができるような状態になりました。

パテ埋め前に面をきれいにすることと、更に範囲を広げて塗装はがしをする。
パテは厚塗り用と薄塗り用があります。それなりの厚みが必要な際は、まず厚塗り用を使って次に薄く塗って仕上げる際に薄塗り用を使います。
気泡もなくきれいに薄く塗れるのは薄塗り用のようですが、私の場合は厚塗り用一種で仕上げました。
表面に少し気泡ができたりしたので、再度薄く塗ってみましたがあまりきれいには仕上がらなかったので、サーフェイサーでごまかすことにしました。

サーフェイサーを噴く前に、燃料タンク全体の塗装を剥がしマスキング。

マスキングができたらサーフェイサーを全体に噴きつけ。

サーフェイサーが乾いたら、塗料を噴いていく。
このReble250のグレーのスプレーがなかったので、私は艶消しブラックを塗ることにしました。
一気に噴いてしまうとダマになりやすいので、何度かに分けて噴いていきます。

修正前修正後でこんな感じになりました。素人板金にしてはいい感じではないでしょうか?
- リペアキット・・・2,188円
- パテ・・・1,445円
- サーファエイサー・・・611円
- マットブラックカラースプレー・・・2,640円
- シリコンオフスプレー・・・694円
- ヒートガン・・・3,190円
合計10,768円で修理完了することができました。
バイクの板金はあまりやってくれないという事と、相場では3万円以上するということを考えればすごく安く修理できたのではないでしょうか?
もちろん結構な手間はかかっています。

リアフェンダーが元のグレーなのでチョットバランスは悪いですね。
時間があればリアフェンダーも同色にする予定です。